衝撃のマンガ 日出処の天子‐山岸涼子‐

| カテゴリ:漫画・アニメ・アニメソング

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わたしはマンガを読むのが大好きです。常に面白いマンガを探しているといってもまあ言い過ぎではないかなと。
人の評判と自分の好みが必ずしも一致するわけではないですが、マンガの評論や紹介をしている本をよく読みます。
ふと購入したマンガの紹介本にて山岸涼子さんの作品「日出処の天子」が絶賛されていました。かなり前のことです。
しかしわたしは読みたいという気持ちにはなれませんでした。
それは、絵が好みと違っていたということ、そして、歴史を題材としているということの二点の理由によるものです。
ご存知の方が多いかと思いますが、日出処の天子は厩戸王子(聖徳太子)と蘇我毛人が主たる人物として登場します。

歴史ものは避ける傾向にありました。
それは
"歴史ものはオリジナリティが低いから"とか
"歴史ものは歴史知識がないと楽しめない"とか
"歴史ものは固くて面白みに欠ける"
というような考えによる傾向です。
当時はそう考えていたんです。

ある日、多少の抵抗を感じながら、日出処の天子を読み始めました。
読み始めてすぐ、驚くほどに引き込まれ、非現実的な設定に共感している自分がいました。
歴史知識がなくても魅了されるストーリー、読み始めるとこの作品にはこれ以外にないと思わされる絵柄、特殊な設定を読者に自然に受け止めさせる描写力、どれもが素晴らしかったです。
でも、なによりもこの作品の素晴らしきところは、その心理描写の緻密さだと考えています。
唯一無二の能力を持ちながらも悲しく、そして純粋な厩戸王子の表情一つ一つが映し出す内面に、わたしは強く魅了されたのです。

最後の最後まで濃密な内容を維持し続けた傑作です。
読まず嫌いはよくないと、強く思わされました。

日出処の天子が白泉社のLaLaにて連載されていたのは1980年~1984年、もう二十年以上前の作品なのですね。
この二十数年の間にここまでの傑作がいったいどれだけ生み出されたでしょうか。

Wikipedia 日出処の天子


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