漫画・アニメ・アニメソング: 2007年8月アーカイブ

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どんなものにだって終わりはあります。
二十四時が来たら魔法がとけて、ドレスが消えて、もうこの際ボロボロの服でも構わないから踊り続けようって決意して周りの高貴な方々の痛い視線を軽やかにシカトして、それでもやっぱり時間が来ればパーティーは終わってしまうわけです。
でも、できることなら、先に繋がる終わりであってほしいのです。
始まりとなる終わりであってほしいのです。

昔、わたしはとあるギャグ漫画が大好きでした。
それは新沢基栄さんが週刊少年ジャンプにて連載していた「3年奇面組」と「ハイスクール!奇面組」の奇面組シリーズです。
アニメ化もされた超有名作(平均視聴率20%近くだったらしいですね)で、しかもフラッシュ!奇面組も連載されていましたので。

変態的な登場人物たちが騒ぎを巻き起こす典型的な学園ギャグものです。
そんな本作が他のギャグ漫画に比べて高い評価を受けている理由は、やはり良い意味での「刺激のなさ」でしょうか。
ギャグ漫画というと毒だったり性的な要素だったりで笑いをとることがかなりありますが、この作品はそういう感じではありません。
平和に穏やかに、登場人物たちのほのぼのした個性で笑わせてくれます(絵柄のおかげで刺激的要素を刺激的と感じないというのもあるでしょうが)。

以下、大きくネタバレです(20年前に連載終了している作品でネタバレって単語は不適切かもしれないですが。というか、もう二十年なんですね)。

そんな奇面組、原作のラストシーンを覚えている方はかなり多いかと思います。
ヒロインである河川唯が目を覚ますとそこが中学校で、奇面組と出会う前だっていうラストです。
読解力乏しかった当時のわたし(今も乏しいけれど)は、それを夢オチだと決め付けて受け止めました。
そして、ものすごく悲しくなったんです。
「あの奇面組を代表とする楽しい名キャラクターたちが全員、夢の中の人物だったなんて」
かなりへこみました。

「元々漫画なんて非現実じゃないか」って突っ込まれそうですね。
でも、漫画を読むときは「非現実」が基準になります。ある意味、そこは現実です。
そんな漫画の中での「非現実」は、漫画を基準にしてもやっぱり非現実なんです。

「どんな楽しい出来事だって儚いものだ」というイメージを強くわたしに残したラストシーンでした。
もちろん、どんな出来事にだって終わりがあることは知っていますが、それでも、あまりに辛いラストでした。
あのラストシーンを読んだときの気持ちは、大人になる今まで、ずっと心の奥底に残っています。

あれから時は流れつい最近、人づてに新事実を知ったのです。
3年奇面組のオープニングシーンと同じあのラストシーンは、夢オチではなくて、ループだったのだそうです。
作者はそういうつもりで書いたらしいです。
実際に作者がどんな気持ちで書いたかは別としましても、あれが「始まりに戻る」と解釈できるという事実にたどり着いただけでわたし的にはかなり救われました。
あの楽しい日々が「幻だった」のではなくて「また始まる」ということです。この差はものすごく大きいです。

なんだかとても心がすっきりいたしました。

Wikipedia ハイスクール!奇面組
ハイスクール奇面組の新沢ファミリーが挑戦! なんだ!Cada<カーダ>の家づくり


  

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このblogの雑記内エンターテイメント系で最も取り上げている話題、それはわたしの中でのナンバー1ギャグマンガ家「うすた京介」さんのピューと吹く!ジャガーでしょう。
独特のナンセンスギャグで、単行本一冊読む間にご飯三杯分ぐらい笑えます。

今年の5月30日、当blogでピューと吹く!ジャガーの実写映画化とアニメDVD化についての記事を書きました。
あれから約三ヵ月、本日発売の週刊少年ジャンプにて実写映画のジャガーさん役が発表されました。
要潤さんという方がやられるそうです。

わたしはテレビをほとんど見ない人間で芸能人についての情報力にかなり乏しいです。
高橋由美子さんが20世紀最後のアイドルとして活躍していた頃以降、わたしの頭の中の芸能情報は埃を被っています。
そんなわたしですので要潤さんというのがどのような方かは知らないのですが、ジャガー役、きっと見事にやり遂げてくれると信じています。

公開は来年1月だそうです。
ドキドキしながら待ちます。

うすた京介 公式個人サイト めくるめけ日々
ピューと吹く!ジャガー 公式ページ
要潤オフィシャルサイト
Wikipedia 高橋由美子


    

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色々と実写映画化のニュースを取り上げてきましたが、ついにジャンプ史を代表する熱いマンガ、宮下あきらさん作の「魁!男塾」まで実写化ですか。
坂口拓さんが主演と脚本と監督をするとのことです。
すごいことになってきましたね。

知らない人は少ないかと思いますが、簡単にストーリーを説明いたしますと……とある学校を舞台にして「男」を描いたマンガです。
当初はギャグマンガですが、すぐにジャンプらしく格闘マンガへと変わりました。
ただ、格闘マンガになってもギャグの要素が残っています(シリアスなのですが、笑える部分たくさんです)。
とにかく、色々な意味で熱いマンガでございます。
ジャンプのいわゆる黄金期を作り上げた傑作の一つです。
民明書房を信じていた人、わたしだけじゃないはず。

わたし的に記事を読んでいて面白かったのが、富樫役で出る照英さんのコメントですね。
「16歳の学生役には抵抗があったのに、学ランを着たらどっぷり富樫になっていました」
とのコメントが載っているのですが、富樫を演じるに当たって年齢による抵抗はまったく必要ないかと。

さて、どんな作品になるのでしょうか。

坂口拓さんは一秒間に三発のパンチが繰り出せるそうですが、Jのフラッシュピストンマッハパンチは0.7秒間に十発なんですよ。
だからどうしたってわけじゃないですが。

Yahooニュース 「魁!男塾」実写映画化…坂口拓3役だ主演&脚本&監督
集英社 男塾
魁!!男塾 東映アニメーション公式サイト
Wikipedia 坂口拓
Wikipedia 照英
Wikipedia 魁!!男塾
Wikipedia 曉!!男塾 青年よ、大死を抱け


 

ぼくらのアンインストール

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「最強○×計画が国歌なら少子化が解決するんじゃないか」そう真剣に考えている人ももしかしたらこの国のどこかにはいるんじゃないかと真剣に考える日々です。

二年ほど前、IKKIで連載されている鬼頭莫宏さんの「ぼくらの」という漫画を読み始めました。アニメ化もされた有名な作品「なるたる」の作者様です。
単行本がよく行く本屋で平積みにされていたのがきっかけです。
かなり独特な設定と雰囲気を持っている作品です。
これまで数え切れないほどのマンガを読んできましたが、その中でも強く考えさせられるものの一つです。

子どもたちがロボットに乗って戦うというストーリーです。
これ以上話すとかなりネタバレになってしまうのでやめておきますが、かなり重い設定です。

その「ぼくらの」のアニメ版が現在放映されています。
わたしはまだちゃんと見たことがないです(予告編や、途中の数分間などを見た程度)。
興味はあるので、機会がありましたらDVDで見させていただこうと思っています。原作とはかなり違うオリジナルストーリーらしいですので。
主題歌は聞きました。というか何度もリピートしまくりでございます。
石川智晶(SEE-SAWのヴォーカル)さんによる「アンインストール」という歌なんですが、恐いぐらいに「ぼくらの」の世界観を表しているなと感じました。
原作にぴったりだということを差し引いたとしても、かなりの名曲だと思います。
「細い体のどこに力を入れて立てばいい?」「この星の無数の塵のひとつだと今の僕には理解できない」というフレーズ、すごく心に残っています。

石川 智晶 OFFICIAL HOMEPAGE
ぼくらの アニメ版公式サイト
IKKI 連載作品紹介-ぼくらの 鬼頭莫宏
Amazon アンインストール
パズルピースは紛失中 鬼頭莫宏ホームページ
森田広幸のブログ
Amazon 最強○×計画
すもももももも ~地上最強のヨメ~ 公式サイト
Wikipedia 電波ソング
なるたる(キッズステーション)


    

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