TOEIC850点までの8ヵ月強(310.9時間)のまとめ

| カテゴリ:英語学習

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前の記事に書きましたように、勉強開始からTOEIC850点までの8ヵ月強(310.9時間)のまとめです。

使った本やらサイトやら、それぞれどれだけ勉強したかとかどう勉強したかとか。

なるべく余すことなく書こうと思った結果、かなり長文になっちゃいました。

どなたかの参考になれば嬉しいです。

無料サービスについては最近はてなブックマークを集めていた英語コンプの馬鹿でも投資ゼロでTOEIC900に達するたったひとつの方法 とそのトラックバック周りが色々語ってくださっています。


ちなみにこの310.9時間という勉強時間は「勉強するぞ!」という姿勢で本やパソコンなりに向かった時間数なので

  • 移動中にイヤホンで聴く

  • 洋楽を聴く

  • ご飯を食べている後ろで英語のニュース流す

  • 英語でチャット

  • 英語でメールやり取り
といった時間は含めていません。こういった「英語に触れている時間」は実際には2倍とか3倍とかあると思います。

まあ、ただ触れているだけの時間の学習効果はそれほど濃くないと個人的には考えていますが。

目的意識を持った1時間 > 目的意識を持たない10時間

だと思っていますので。


以下、TOEIC受験結果とそれぞれの勉強結果一覧です。

  • 2009.10.18 英語勉強開始(推定TOEIC300点〜400点ぐらい)

  • 2009.1.11
    公開テスト1回目受験(結果 listening 345/reading 350/total 695) 130時間勉強

  • 2009.3.15
    公開テスト2回目受験(結果 listening 390/reading 380/total 770) 47.45時間勉強

  • 2009.5.31
    公開テスト3回目受験(結果 listening 375/reading 380/total 755) 101.55時間勉強

  • 2009.6.28
    公開テスト4回目受験(結果 listening 450/reading 400/total 850) 31.9時間勉強

注意事項

まずはじめに……

  • ここに書かれている勉強法が優れたものだなんて思いません。私は英語の学習法に対するしっかりした経験も深い知識もありません。

    学生時代、就職前年のTOEIC(旧)の成績300点ぐらいの不真面目生徒でしたから、恥ずかしいことに。

    なのでここに書かれている内容は"皆様が勉強するための素材の一つ"ぐらいにお考え下さい。


  • 書籍選定に際してはAmazonのレビューにめちゃくちゃ流されております。

  • 効率は大事ですが楽して高得点とろうと考えない方が良いかと。

    楽して成果を得られるような人間は「楽して高得点」と悩むより先に高得点をとっていると思います。


  • 元も子もない言い方になりますが、TOEICの点を得るのに大切なのは「勉強法」よりも「やる気」ですよね。

  • できるだけ楽しみましょう。「恐怖に打ち勝つのは、勇気よりも好奇心である」うん、名言。

TOEICテストこれ1冊で全パートをモノにする
―500点~860点突破のための解法テク&実戦問題


勉強時間:47.1時間


TOEICの勉強を始めると決めたときに最初に購入した本がこれです。

PART5の部分で70ページぐらいに渡って文法の解説(時制について等)が書かれていて、これがすごいありがたかったです。

TOEICで800点取るために特別な文法知識はいらないと思ってはいますが、私、文法知識がほぼない状態だったので。

自動詞、他動詞なんて概念、この本で初めて知った気がします(学校で習いましたっけ?)。

加算名詞と不加算名詞の違いなんかも初めて気にしたかもしれない。

特に他の書籍に比べてTOEICの攻略に長けているというイメージはないですが、どういう試験なのか、どういうことに注意しないといけないか等をざっと知るには良いのではないかと。
PART5の文法まとめは本当にありがたかった。今でもよく読みます。

iKnow!

勉強時間:78.75時間


今は smart.fmというサイトになりました。

様々なコースが用意されているのですが、私が利用したのは以下の6つのコースです。3000近い例文数になると思います。音声付きです。


1回目受験時の単語はだいたいこのサイトにて覚えました。

当時の私は英単語をどれだけ覚えればいいかどうかよく知らず、この6つのコースやればTOEIC用の英単語はほぼ網羅かなという風に夢見ていました。

実際にはTOEICに出てくる単語を網羅するには到底程遠いでしょうが、全然覚えきれていない状態で700点近くはとれたので、頻出単語は選ばれているのだと思います。

まあ、TOEICという試験が単語力乏しくてもそれなりになんとかなるということもありますが。


iKnow!という学習用のアプリケーションが用意されているのですが、私はそれは使わなかったです。

かなりよくできたアプリケーションなのですが、自分のリズムで勉強したかったので、例文集を見ながら勉強しました。

ただ、アプリケーション使わないとこのサイト使う意味薄くなりますね、今にして考えれば。

アプリケーション使わないなら単語書籍買って体系的に覚えた方がよかったなと。

でも、この6つのコースだけでCD数枚分の例文量なので、たくさんの英語を耳で覚えられたという意味では、使って良かったかな。

新TOEICテスト「直前」模試3回分


勉強時間:54.85時間


1回目を受験する前、実際に試験がどんなものかを体感するために購入しました。

テストを受ける前には模擬問題を解いておくのがTOEICに限らず基本ですから。

なんか色々とTOEIC向けテクニックが乗っているのですが、その辺りはさほど気にせず、純粋に問題集として使った感じです。

目標が500点とか600点ならテクニックは役に立つのかもしれないですが、もっと上を目指すとなるとジャマになるような気がしたので、なんとなく。

TOEIC TEST 英単語 スピード マスター


勉強時間:52.4時間


1回目のテストを受けた後、さすがにこれから先もっと単語力つけないと厳しいなと感じて購入しました。

この本を選んだ理由の一つは、CDがついていたから。やっぱり耳でも覚えたい。

あと、長文が充実していたからです。

まだこの本の内容は覚えきれていないです。なので、これからも使います。


覚えられない内容があるときは、抜き出して毎日口に出して読む。

1日1回で15回ぐらい読めば暗記力乏しい私でもそれなりに覚えられました。

1日に15回読むよりは1日1回を15日やった方が記憶には定着しやすいです。

The NEWSHOURリスニング—NHK BS英語ニュースを聴きこなす


勉強時間:36.75時間


今回紹介する本の中でどれか一冊を選べと言われたなら、これでしょうか。

2回目の受験後、リスニングの苦手さを痛感して購入しました。最終的にニュースをばっちり聴き取れるようになるという目標もありましたので。

2回目受験時のリスニングが390点で、4回目は450点だったのですが、点数アップはこの本の力によるところが大きかったと思っています。


タイトルの通り、The NewsHourというアメリカのニュース番組の本です。ディスカッションやインタビューを通じて時事問題について考える番組ですね。

この本はいわゆるテクニックを教えるような類の本ではないです。

聴いて問題を解く、という非常にシンプルな構成です。

この本のなにが優れているかというと、色々と美点はあるのですが、一番は取り上げられている題材が面白いこと、ですね。

リスニング用の教材なのですが、リーディング本としても充分に興味深い内容です。


書籍にはTOEICスコア600の人が対象とありますが、900以上の人でもかなり聴き応えあるかと思います。

この本をやっておけば、TOEICのPART3やPART4はかなり取り組みやすいですね。


勉強法として、私は

・まず一回、本の指示通りに進める。その際に知らなかった単語は抜き出しておく。

・二回目は知らなかった単語を抜き出した紙を見た上で聴く。これで聴き取れなかったなら、単語を知らないのではなくて耳が拾えていないからということになる。耳が拾えるようにがんばる。

といった感じで進めました(まだ全部を2回は終わっていないですが)。


TOEICで点数をとるための近道の本かどうかはよくわからないですが、ディスカッションを通じての生の英語に触れられる良書です。

英語の発音がよくなる本


勉強時間:4.25時間


TOEICという試験のために英語の音の種類を知ることが必要かどうかはよくわからないです。

TOEICなら別にカタカナ理解のままでも行けそうな気はします。

ただ、音の種類を知らずに勉強を進めるのは、かなりストレスでした。なので途中で購入しました。

実は私、英語はすべてカタカナで表現できるとけっこう真剣に思っていたので、この本の内容は衝撃的でした。


英語をの勉強を始めるなら、まず最初にやるべきは発音だなと感じました。

TOEICのためにも、遠回りなようで、後々を見据えると近道なんじゃないかと。

英語のリスニングは発音力で決まる!―UDA式30音練習帳


勉強時間:7.8時間


上に書きました「英語の発音がよくなる本」と同じ、発音強化のために購入しました。

発音の要点をつかむ上では良い本なのかなと思います。

TOEICテスト新公式問題集〈Vol.3〉


勉強時間:19時間


3回目のTOEICを受験する前に、もう『新TOEICテスト「直前」模試3回分』は答えを暗記してしまっていたので買いました。

TOEICの公式本なので、TOEIC試験を体験するためには多分一番の書籍なのでしょう。

英会話ペラペラビジネス100
- ビジネスコミュニケーションを成功させる知的な大人の会話術


勉強時間:10時間


3回目を受験した後に購入しました。

別にTOEICのためではなくて、喋れるようになるために簡単な言い回しは身につけておきたいなと。

ただ、なにげにTOEICのPART2対策になったかもという気もします。


覚えやすいですし、内容的に聴いていて飽きないです。

実用性高そうですね。

実際にこの一冊でペラペラビジネスは無理な気がしますが、かなり手助けにはなるように思います。

日本人の英語


主に電車の中やお茶を飲んでいるときに読んでいたので、勉強時間は記録していないです。

どういった内容か概略を掴んだ程度なので、また別途読む予定でいます。多分、何度も繰り返し読みます。

TOEICのためにどうこうではなく、英語を使いこなす人になるために重要な内容ですね。

ここに書かれているニュアンスを意識せずとも守れるように今後なりたい。

Podcast

よく作業中とかに流しています、色々なポッドキャスト。

流し聴きの勉強効果なんてさほどないとは思いながらも……(それなりに聴き取れるようになればあるのでしょうが)。

ニュース系が多いのは「しっかりした発音だろうから」「海外でどのような話題が取り上げられているか知りたいから」という理由です。


  • CNET News Daily Podcast:コンピュータ系の話題なので、ネットを頻繁に使う人は知っている単語がたくさん出てきて馴染みやすいかと思います。

  • CNN News Update:アメリカの放送局CNNのポッドキャストです。更新頻度高いです。

  • BBC World Service Global News:イギリスのBBCニュースのポッドキャストです。更新回数は多くないですが、一つ一つが長いです。

  • NewsHour with Jim Lehrer Podcast | PBS:上にて書籍を紹介しました番組NewsHourのポッドキャストです。

  • NW English News - NHK WORLD RADIO JAPAN:NHKによるポッドキャストです。聴きやすいので、上に挙げたポッドキャストが難しいと感じた人にはお勧めです。

  • English as a Second Language Podcast:英語学習用ポッドキャスト。かなり聴き取りやすいですし、語彙も限られていて、そして内容的に面白いです。

動画サイト

続きまして動画サイトです。

ぼうっとしたいときにぼうっと眺めています。


  • TED: Ideas worth spreading:様々な分野の専門家による講演を見ることができます。全部ではないようですがスクリプトもついています。日本語訳を希望する方はこちらをどうぞ

  • yappr:アニメやニュース、演説等、色々な種類の動画が掲載されています。日本語訳のあるものとないものがあります。

  • Academic Earth:有名大学の講義を見ることができるサイトです。講義の種類は多種多様。日本語訳はないです。

SNS等交流相手探し

続きまして、SNS等の交流相手探しサイトです。

こちらについては使ったことはないけれど良さそうなものも混ぜてあります。


英語でやり取りする相手を作ることは自分から動きさえすればまったく難しくないです。すぐにできますよ、たくさん。

友達ができれば勉強も俄然やる気が出るのでは?


ただ、交流におけるトラブルにはお気をつけ下さい(これはmixiとかでもそうですが)。

最後に

なんだか最初の注意事項にあ〜だこ〜だ言い訳みたいなこと羅列しましたが、じゃあなぜこんな記事書いたのかって問われましたなら

自分がTOEICを勉強する中で他の人の学習経験情報が励みになったから

です。

同じ勉強をしている人が世の中にいるっていうのは、私の場合、けっこうな心の支えやら刺激になりました。

私の記事も、ほんの一人でも二人でもいいから、そういう役割を担えたなら嬉しいな……という気持ちでいます。


毎度毎度似たようなことを書いていますが……

Webページにせよ書籍にせよ、英語を勉強するための教材の充実っぷりにいくら感謝してもし足りない!

もしも今が10年前なら、英語の勉強効率は半分以下かもしれないです。


今後はもっと英語の活用に目を向けたことをしていきたいなと思っています。

その過程や結果としてこのサイトに訪れる人に少しでも有益な情報を提供できればという思いです。


最後になりましたが、

励ましてくれた人々、英語の教材制作されている方々、英語の情報提供されている方々、

皆様、本当にありがとうございます。

概要

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