2007年12月アーカイブ

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わたしのお気に入りのアニメOP(もしくはED)、これまでジャンプ連載作品を続けて取り上げてきたからというわけではないですが、今回は原作がサンデーにて連載されていたうる星やつらを紹介します。
まあ、いまさら紹介の必要はないほどの超有名漫画・アニメですが、十代の人とか、知らない方もけっこういるかもしれないので。

原作者は日本を代表するといっても過言ではない高橋留美子さんです。もしも「日本一の漫画家を答えろ」と言われたなら、わたしはその選択肢に迷いなく高橋留美子さんを入れるでしょう。
うる星やつらだけではなく、めぞん一刻、らんま1/2、人魚の森、犬夜叉など、高橋留美子さんが生み出した作品は例外なくヒットしています。
うる星やつらは1978年より週刊少年サンデーにて連載された高橋留美子さんの代表作のひとつです。初連載作であり、出世作と言ってもよいでしょう。

宇宙一の浮気者「諸星あたる」と宇宙からやってきた鬼娘「ラム」を中心として巻き起こるドタバタコメディです。
この作品のどこがそれほどまでに素晴らしいかと言うと、やはり、その個性的キャラクターたちの魅力だと思っています。
日本刀を振り回し釣鐘を割り砕く面堂終太郎、超大食い霊能力者であるサクラ、海王星の女王でありぞっとする性格のおユキ等など……惹きつけられるキャラクター満載です。
わたしはこれまでマンガを読んできて、うる星やつらほどにたくさんのキャラが個性を発揮している作品というのを他に知りませんし、今後も現れないのではないかと想像したりします。
どのキャラクターだって主役を張っておかしくない魅力を持っています。

原作だけではなく、アニメ版も約4年半、195回も放映される人気でした。
映画作品も多数製作されました(うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマーは邦画史上に残る超名作です)。
そんなうる星やつらのOPとEDは本当に素晴らしいものばかりです。
最も有名なのはやはり「ラムのラブソング」が主題歌として使用されていた初代OPでしょう。
テレビでうる星やつらについて取り上げられるとき、そのバックミュージックはほぼ間違いなくラムのラブソングの気がします。

わたしが個人的に最も好きなのは、「Dancing Star」が使用された第2代OPです。
多数キャラが登場しますが「諸星あたる」と「ラム」メインで描かれています。
特に派手さを追求することなく、シンプルにキャラクターの魅力を伝えてくる良OPです。
わたしは絵のことは詳しくわかりませんが、これだけキャラクターの魅力が伝わってくるっていうのは、作画の実力によるところが大きいんだろうなと思います。
もしも背景がなくてキャラクターだけを描いた映像だとしても満足できる、それぐらいの出来です。

音楽も素晴らしいです。
「Dancing Star」の歌と作曲は小林泉美さんなのですが、この小林泉美さん、うる星やつらの他のOP・EDも複数手がけています。
アニメ版うる星やつらを語る上で決してはずせない方ですね。

うる星やつらという作品は、たくさんの個性的キャラクターがいながら、それでもやはり主役の二人が最も輝いているところに良さを感じます。
諸星あたるは、主要登場人物中ではある意味において最も常識に近いところにいながら、それでもすごくキャラが立っている。

日本漫画史上に残る漫画、そして、日本アニメ史上に残るアニメです。

Wikipedia うる星やつら


    

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このblogにて何度も書いていますが、週刊少年ジャンプをずっと愛読しています。
そんな中、たくさんの漫画を読んでいて、段々と面白さを発揮する漫画もあれば、第一話からかなり強く惹きつけられる漫画もあります。
3月11日のblogにて「第一話から惹きつけられた漫画」として紹介したサムライうさぎ、現在も連載が続いていて嬉しいです。
あまりジャンプっぽい感じの漫画ではないので、すぐ終わるんじゃないかと不安でした。

今週号のジャンプ、2008年第1号、新連載として「PSYREN‐サイレン‐」がはじまりました。
岩代俊明さん、みえるひとの作者さんによる作品です。
内容について詳しくは書きませんが、今後がかなり期待できる始まりです。
こういう、ネガティブさが強く入った作品、個人的にすごい好きなんです(ネガティブだけだと嫌ですが)。
ネガティブさがあるからこそポジティブさが説得力を持つ、そんな作品が魅力的です(もちろん、ただひたすらポジティブだからこその良さもあります)。
ジャンプは少年誌であり、また、長年培ってきた土壌的にも、ポジティブさが強い雑誌です。
PSYRENジャンプにしては珍しく、現代的ネガティブが多分に含まれた作品になりそうなけはいです(現代的ネガティブを書いた作品、今のジャンプでは魔人探偵脳噛ネウロでしょうか)。
また、戦慄サスペンスと銘打たれているだけあり、たくさんの興味深い伏線が張られています。
その伏線がどう生かされるのかわかりませんが(生かされる前に連載が終了しないことを切に願います)、まだ作品を評価するには早いですが、今後への期待を込めてご紹介です。

昨日発売されたばかりのジャンプに第一話が掲載されていますので、興味がある方はぜひ読んでみてください!
ちなみに2008年にて週刊少年ジャンプは40周年! 40周年を記念するような誌面、心より期待しています!!

余談:
基本的に連載ものって、第一話を読み逃すと、古本購入しない限りずっと単行本派にならざるを得ないですよね。
まあ、雑誌で途中から読み始めて、その読み始めたところまで掲載された単行本が発売されるのを待つって選択肢もあるにはありますが。
ただ、最近は、単行本のすぐ続きが雑誌で読めるというタイミングでの単行本販売も増えてきていますね。

Amazon.co.jp: サムライうさぎ 1 (1) (ジャンプコミックス): 本: 福島 鉄平
Wikipedia サムライうさぎ
Wikipedia 岩代俊明
集英社「週刊少年ジャンプ」公式サイト | ポップ ウェブ ジャンプ
魔人探偵脳噛ネウロ アニメ公式サイト
Wikipedia 魔人探偵脳噛ネウロ


  

塩をとってもらうとき(日本語は難しいです)

| カテゴリ:学問

私は日本生まれ日本育ちの日本人です。
けれど、日本語が喋れますと自信を持っていえなかったりします(他の言語が喋れるわけではありません)。
日本語って、本当に難しいですよね。
日本語だけではなく、その難易度は言語全体の共通事項なのでしょうが。

常々、綺麗な日本語を喋りたいなと思っています。
言語と言うのは変化し続けるものであるため、なにが綺麗でなにが綺麗じゃないかということを明確に説明できるものではありません。
たとえば、現在「丁寧」とされる日本語だって、百年前の「丁寧」とは大きく違うでしょうから。
言葉とはコミュニケーションツールである以上、ギャル語に代表されるようなローカルな日本語が綺麗じゃないと一概には言えないですよね。
でも、そうは思いながらも、綺麗とされる日本語を喋りたいという思いを失うわけではありません。
もっと正確に言うならば、実力派アナウンサーの方々が使いこなすレベルの日本語が喋りたいです。

最近、言葉についてかなり衝撃的な話題を目にしました。
それは、言語学者である金田一春彦さん(辞書の編者とし名前を見たことは絶対にあるでしょう)の「日本語を反省してみませんか」という本の中の話です。
「目上の人に塩を取ってもらうときの最も丁寧な言い方はなにか」皆様はこんな質問をされたならどんな答えを思いつくでしょうか。
「塩をとっていただけますでしょうか」これは不正解です。
だって、これは、目上の方に指示をしていることになりますものね。

正解は「すみません、それはお塩でしょうか」だそうです。
この言い方であれば、指示をしていません。
しっかりとした日本語を操る方にとっては特に驚くに値しないことかもしれませんが、わたしはこの正解を目にしたときにかなり衝撃的でした。
とってもらうときに、とってくださいということを言わない。それでいて気持ちを伝える。

綺麗な日本語の道はまだまだ険しいです。

Wikipedia 金田一春彦


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