導入‐Papervision3Dのお勉強(1)‐

| カテゴリ:ActionScript

※外部ライブラリ学習シリーズの目次はこちらです。


ActionScript外部ライブラリ学習シリーズ第2弾です。
tweenerの勉強に続きまして、今度はPapervision3Dを勉強することにいたしました。
tweenerに負けず劣らず有名ですね。3D処理用の外部ライブラリです。

導入手順につきましてはGetting_Started_FAQ(英語ページ)を参考にしました。

わたしの環境はWindowsXPのHome EditionのSP3とFlash Professional CS3です。

SVN clientのインストール

Papervision3Dのダウンロードに当たってはSubversion(バージョン管理ソフト)を導入するようにと公式ページに書かれています。

色々と種類はあるようなのですが、ここでは公式ページにてリンクされているtortoise(Windows版)を使用します。
ちなみに、Mac向けとしてはSVNXが紹介されています。

http://tortoisesvn.tigris.org/にアクセスして、最新版をダウンロードします。
下図の赤線部分を参照してください(環境によっては二つ目の画像の64bitを選ぶ必要がある方もいらっしゃいます)。


説明用画像


説明用画像

次に、ダウンロードしたファイル(TortoiseSVN-1.5.6.14908-win32-svn-1.5.5.msi)をダブルクリックしてインストールを行います。
基本的にはnextボタン押下ですが(規約への同意が求めらる箇所は選択が必要です)、インストール先をデフォルトと変えたい場合は別です。

インストール完了すると再起動を促されます。きちんと再起動しましょう。

papervision3dのダウンロード

tortoiseのインストールが完了したなら、次に、新規ディレクトリを任意の場所に作成します。 このディレクトリの中にpapervision3dを格納することになりますので、ディレクトリに適当な名前をつけてあげましょう(わたしはp3dとしました)。 このディレクトリを右クリックすると、SVN Checkoutという選択肢が表示されますので、これを選んでください。


説明用画像


選択後、ウィンドウが表示されますので、"URL of repository:"の箇所に
http://papervision3d.googlecode.com/svn/trunk/
を貼り付けてください。

説明用画像


貼り付けたならOKボタンをクリックです。ダウンロードが開始されます。約50メガバイトありますので、環境によってはダウンロード完了までに数分かかるかと思います。
ダウンロード完了するとOKボタンがクリックできるようになります。クリックしましょう。

Papervision3Dへのパスの設定

FlashCS3を起動します。 「編集」→「環境設定」→カテゴリから「ActionScript」→「ActionScript3.0設定」をクリックします。


説明用画像


ウィンドウが表示されますので、「+」の記号を押してダウンロード済みのPapervision3Dへのパスを入力、あるいはパスの参照ボタンを押して選択します。
パスはダウンロードしたディレクトリ配下の「as3/trunk/src」となります。


説明用画像


パスを張り終わりましたら、OKを押してウィンドウを閉じます。
これで準備完了です。
次回の記事で実際に簡単なコードを書いてみます。

おまけ1

ダウンロードしたディレクトリの「as3/trunk/docs」のindex.htmlがAPI仕様書になっています。なので、ショートカット作成しておくと良いかと思います。

オンライン版もあります。

おまけ2

Papervision3Dには大きく分けて以下の二つの種類があります。

  • Flash player 9 upwards - use AS3 Papervision3D engine.
  • Flash player 8 - use AS2 Papervision3D engine.

ただ、推奨されているのはAS3のバージョンです。

なぜAS3が推奨かと言うと、以下のような理由のようです(原文英語なので認識違いしていたら指摘していただければ幸いです)。

  • 複雑な処理を行うため、高速な環境が望まれる。
  • AS2版Papervision3DよりもAS3版Papervision3Dの方が先行していて、かつ、安定している。
  • 開発者がAS3.0で仕事をするようになってきており、また、ユーザーもAS3.0環境になってきている。

AS1環境での開発も可能なようですが、AS2形式のコードでAS2版Papervision3Dを利用することになります。本当の意味でのAS1対応ではないようです。また、今後、対応を行う予定もないとのことです。


次回はPapervision3Dを使用しての3D描画についてです。

3D物体の表示と回転‐Papervision3Dのお勉強(2)‐へ。

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